思えばここ数年、冬になると両手前腕部の皮膚が白っぽく乾きピラピラとめくれる状態になって、痒くなっていたのだった。寒さと乾燥が原因と思われた。この頃から保湿に気を使いこまめに脂質を補給していれば、あるいは…
- 2009年 3月初旬
- 最初のきっかけは右前腕部の極小さな虫刺されみたいなものだった。いつまでもしつこく痒かったので数日間掻いていたら、だんだんと皮膚が赤く腫れてきた。気がつくと液状のものが染み出ていた。
ここからしばらく放置(すれば自然とかさぶたができ、そして治ると自分では思っていた)。 - 2009年 4月中旬
- 就寝中や日中、かゆくて無意識に掻いていたのかどうか、いつまでたっても滲出液が減らず、治る気配が全く無い。気がつくとシャツの肘から先、袖口が汚れている。
発症からひと月以上経過したし、このまま自然放置では治らないと見切りをつけ、ドラッグストアへ何か塗り薬はないかと出かける。
店の人(薬剤師)に、これこれこんな症状でそれに合う薬はないですかと尋ねれば、ちょっとその箇所を見せてくださいと言う。袖をまくって腕を見せたら、その人絶句。「至急皮膚科に行ってください!」と。
その足で近くの皮膚科へ行く。
患部を診た医師曰く「こんなになるまで放っておいて…」
隣で見ていた看護師も「こんなになるまで放っちゃって…」
診断は貨幣状湿疹(が極めて悪化したもの)であった。
右手前腕部に明確に分かる三つの大きな湿疹ができている。掻いてしまったこと(あるいはその他の理由)により、その湿疹の中心部分、直径約20mmがグチュグチュになりオレンジっぽい液が滲み出し、かさぶたができ、それが剥がれ、また今度は黄土色っぽい液が滲み出し、内部が赤く見えそのまわりに小さなブツブツが無数にでき…。噴煙こそ上がっていなかったが、火山が三つ右腕に出来たようなものだった。
そのときの治療は、ステロイドの塗り薬(ネリゾナ)を患部周辺に塗り、そこへ亜鉛華軟膏をたっぷり塗ったガーゼを被せて包帯を巻くというものだった。
前腕部にぐるぐる巻かれた包帯を見て、ものすごい重傷を負ったような気がした。 - 2009年 4月下旬
- 亜鉛華軟膏は良く効いた。グチュグチュだった患部は大いに乾燥し,新たな皮膚が盛り上がって来た。
連休前の数回目の診察では、「患部にネリゾナを塗るだけで、あとは亜鉛華軟膏はもういいでしょう」とのこと。
赤い新鮮なかさぶた(あるいは、柔らかで破けそうな皮膚の盛り上がり)は目立つものの、滲出液が滲み出す事は無くなった。
以下、続きます。